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出演者:井村空美 (娘役)さん
〃 :石井洋祐 (父親役)さん BGM:GOMES THE HITMAN 楽曲名:手と手、影と影 抜粋!:父と娘の微妙なコミュニケーション。そのハートフルな足跡を辿ります。 横山守、53歳。サラリーマンとして真面目に働き続けてきた彼にも、そろそろ退職後の人生を考える時期がやってきた。休日の昼下がり、自宅のリビングで新聞を読みながら、これまでのこと、これからのことを考える横山。企業戦士としての毀誉褒貶が走馬灯のように脳裏をよぎる。しかし最終的にたどり着くのは、やはり家族のこと。 ??庭ではサーフボードの手入れをしている一人娘が、ケータイで友達と話しこんでいる。娘が友人や母だけにみせる、屈託のない笑顔。私が家庭を犠牲にしてきたにもかかわらず、娘は明るく素直に、伸び伸びと育ってくれた。だけど思う。娘がこの私に、あの笑顔で微笑みかけてくれたのは、いつが最後だったろう。娘とともに笑いあった、18年前のあの浜辺。自分が素直になれば、あの頃に戻れるかもしれない・・・。?? 翌日の仕事帰り。サーフショップへと急ぎ足で向かう横山。店内の洒落た雰囲気に戸惑いつつも、昔と同じアイボリー色のサーフボードを買う。娘への気持ちを込めて、ジャックスのショッピングクレジットに記入する横山。そして数日後、リビングでテレビを見る娘に、横山はぎこちなく話しかける。 横山 「今度、お父さんとサーフィン行くか?」 娘 「・・・できるの?」 18年ぶりの砂浜。ふたりで波に乗る。つまらぬ行き違いやわだかまりが、波間に洗われ、ほどけてゆく・・・。そして夕暮れ時、波打ち際を歩く横山を呼び止める娘。 娘 「ひさびさだね。・・・お父さん、笑ってるの」 振り返ると横山の前には、あの頃と同じ、屈託のない娘の笑顔が広がっている。長い年月を経て今ふたたび、絆を取り戻した父と娘。浜辺には、寄り添いながら歩くふたりの足跡が、どこまでも続いていた。
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